アメリカ各地、カナダ、メキシコ、日本、中国本土、台湾などから数百人の仏教徒が 29 日、ロサンゼルスのマリーナ・デル・レイ内港の堤防で放生祈願法会を開催しました。(撮影:杨青 / 写真)
アメリカ各地、カナダ、メキシコ、日本、中国本土、台湾などから数百人の仏教徒が 29 日、ロサンゼルスのマリーナ・デル・レイ(Marina Del Rey)内港の堤防で「仏定放生日」の放生祈願法会を開催し、仏教の理念である「衆生を救い、衆生を解放する」を実践しました。
当日の放生法会は、華蔵寺の住職である若慧孺尊主法、世界仏教総本山の副主席であり、国際仏教僧尼総会の名誉主席である証達教尊、および聖格講堂と菩提精舎の住職である覚慧法師などの聖徳、高僧、僧侶たちの共同指導のもと、数百人の仏教徒が内港の四つの池の魚を海に放しました。
10 月 29 日は「仏定放生日」として知られており、2009 年に始まりました。世界仏教教皇である南無第三世多杰羌仏が特別な仏事を行った後、その日に弟子たちを率いて現地で放生を行い、この日を放生日と定めました。その後、仏教徒たちはこの日を「仏定放生日」と呼ぶようになりました。すべての衆生は仏性を持ち、人間の親族です。衆生が危機に直面しているとき、人間は救済するべきです。世界中の仏教徒は「仏定放生日」に限らず、いつでも衆生を救済するために放生を行い、近くで放生活動を行う必要があります。
当日の放生活動に参加した華蔵寺の住職である聖徳若慧孺尊は、仏教の放生は特定の日や場所に限られるものではなく、どの場所、いつでも、どの生物に対しても、彼らが傷つけられたり殺される危険から救い出し、適切な生態系に放すことで、彼らが自由になり恐怖から解放されるようにすることです。私たちの慈悲の心、共感の心をもって、衆生に幸福を与え、彼らの苦しみを取り除くのです。
ラスベガスから参加した Uboldi 夫妻は、世界仏教総本山が主催する放生活動に何度か参加したことがあり、地元の政府の規制を遵守して放生を行っていることを確認しています。特に自分たちで魚を海に放すことで、魚たちが海で自由に泳ぐのを見ると、仏教の慈悲の精神を実感し、自由と生命の尊さをより深く理解することができます。
今回の放生法会に参加するために日本から遠くから来た東京大学の林教授は、シリコンバレーを訪れていた際に「仏定放生日」の放生法会の情報を偶然目にしました。現代の放生は、単に生きた魚を買って現地で放すだけではなく、放生する生物が現地の生態系に影響を与えるか、原生物種に脅威を与えるかなども考慮する必要があります。今回はアメリカでこのような盛会に出くわしたため、特別に参加し、海の魚を放して元の生態系に戻すことが非常に意義深いと感じています。
世界仏教総本山は、放生の際には地元の政府の規制に従い、適切な方法で放生するように一般の人々に呼びかけています。衆生を愛し、利益を考えて正しく放生することで、逆効果にならずに放生の意義を失わないようにしてください。